半月板損傷の手術で入院してから仕事に復帰するまでのストーリー(小説風)

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半月板損傷の手術が決まったとき、私はとても複雑な気持ちになっていた。

今までに右足の骨折で下半身麻酔の手術を経験したことはあったが、半月板損傷の切除術は未知の世界だったからである。

しかも今回の手術は安全面を考慮して、下半身麻酔ではなく静脈麻酔による全身麻酔だというではないか。

たしかに、下半身麻酔を経験したときは、麻酔が効きすぎて心拍数が低下するという怖い思いをしたことがある。

麻酔が効きすぎると、心拍も体温も下がって、寒気で体全身がガクガク震えるのだ。

だから、手術なんて、もう二度と経験したくないと思っていた。

だが、そんな願いも届かず、半月板を損傷したことで、人生初の静脈注射による全身麻酔をすることになったのである。

「半月板損傷の手術をすれば、膝の引っ掛かりや膝崩れがなくなって、膝の痛みから解放されるに違いない。」

そんな明るい希望を持ちつつも、心の片隅で

「もし手術をして、ロッキングや関節水腫が改善されなかったらどうしよう。。」

そんな不安でどんよりとした気持ちもあった。

手術当日、わたしは母親に車で病院まで送ってもらい、手術を受ける前のチェックを済ました。

手術前の4時間〜5時間前は絶食だったので朝ごはんは食べなかったが、普段から朝は食べずにいたため、特にこれといって特別な感じはしなかった。

病室に看護師さんが入ってきて、除毛の機械(電気クリッパー)と新聞紙を渡されて、除毛してくださいと言われる。

私はもともとかなり毛深いほうなので、除毛したあとの真っ白な脚をみて、いよいよ手術するんだなという気分になった。

手術時間が近づいてきた頃、ゴロゴロと音を鳴らしながら、病室にストレッチャーが運ばれてきた。

いよいよ手術の始まりである。

私は看護師さんに軽く会釈をして、ストレッチャーに仰向けに乗っかった。

病室をでてエレベーターに乗って、看護師さんとたわいもない話をしながら数分くらいして手術室に到着。

執刀医の先生は半月板損傷の名医であるキアヌリーブス似のスポーツドクターT先生。

手術のときのT先生は診察室で話したときと違って、ものすごくオーラを解き放っている。

これがハリウッド俳優の本当の姿か…なんてクダラナイことを考えていると何だか気持ちが楽になってきた。

T先生のもとで助手をしている先生が静脈麻酔の説明をしてくれた。

静脈麻酔をしてから、5秒ほど時間が経つと目の前が真っ暗になるから、それまでカウントダウンをしてくれるとのことだ。

「生まれて初めての意識が飛ぶ感覚を味わうのか、しかもたった5秒で。」

麻酔科医の先生が私の腕に静脈麻酔を打った。

先生が指を使って、5、4、3、2、1…

見事に5秒で目の前の景色が真っ暗になったと同時に私の意識がなくなった。

なにやらガラガラと騒がしい音がして私は目を覚ます。

夜行バスに長時間乗って乗り物酔いしたときのような、とても気持ち悪い感じだ。

そこで初めて私は無事に手術が終わったことに気付く。

ストレッチャーの上に乗せられて、病室に運ばれている途中で目を覚ましたのだ。

全身麻酔のあとは、とにかく鼻がつまっているため、うまく鼻で呼吸ができず、口呼吸になっている。

そんな、私の状況を読み取れないベテラン看護師が、ちゃんと鼻で呼吸してよと声を荒げながら、ズレた酸素マスクを元の位置に戻してきた。

最悪の目覚めだったが、その姿をみて母親が笑っている。

とにかく無事に手術が終わったらしい、やれやれ。

しばらく横になって体を休めていると、白衣でビシッと決めたT先生が颯爽と現れて、手術のときの様子を話してくれた。

「いやー、ミズタさんの膝は僕が想像していた以上に悪くって、軟骨や半月板がササクレていました。膝の関節のなかにあるゴミやカスを綺麗に取り除いておきましたから、もう大丈夫ですよ。しかも、けっこう大きなねずみ(軟骨のカケラ)も3つ出てきました。おそらくこのねずみがミズタさんの膝に激しい痛みを加えていたんだと思います。」

そう言いながらT先生は、透明の容器に入った関節ねずみを私に渡して「リハビリがんばりましょう」と言って、病室を出て行った。

手術が終わってから、3時間くらい経過すると麻酔がだんだんと切れてきて、傷口がズンズン痛くなってきた。

関節鏡の手術は膝に数カ所しか小さい穴をあけないので大したことないと思っていたが、膝は熱をもってパンパンに腫れている。

袋に氷をいれて、膝を何度も冷やすが、熱をもっているためスグに氷が溶けるのだ。

氷がとけてなくなるたびにナースコールをして、看護師さんに氷を持ってきてもらっていたので、なんだか申し訳ない気持ちになった。

ただ、さすがはスポーツ整形外科だけあって、そこで働く看護師さんたちはアイシングが術後の早期回復をいかに早めるかを理解している感じがする。

一般病棟で働く看護師さんとは、ひと味違う雰囲気があったし、患者さんのQOLの向上を深く考えているような気もした。

半月板損傷の手術が終わってすぐの頃は、基本的に患側側の脚に体重をかけることは禁止されている。

そのため、トイレに行かなくて済むように尿道カテーテルを使用する。

この尿道カテーテルは男性にとっては非常に辛く、慣れないうちは痛みを伴う。

そのため痛みに弱いという方は、事前に医師に相談して尿道カテーテルを使わないでほしいとお願いすることもできる。

ただし、使わない場合は手術した脚に体重をのせることはできないため、尿瓶などを使用することになる。

半月板損傷の手術が終わってから、翌朝を迎えると、すぐにリハビリがスタートした。

最初は松葉杖を使って手術をした患側側に体重をかけないための歩き方を習得するのである。

私は松葉杖が脇にあたって擦れる痛みが苦手で、とにかく1日もはやく松葉杖を取って通常のリハビリをしたいと思っていた。

初日のリハビリが終了して、2日目からは膝の関節を徐々に曲げていきながら筋肉のバランスを取り戻すトレーニングを行っていった。

入院してから4日目くらいで退院をし、そこから家から病院まで車を使ってリハビリに通い続けた。

私のリハビリを担当してくれることになった理学療法士さんは、かなり優秀な方で、私がサッカーに競技復帰するで最後まで親身に膝をみてくれた。

リハビリテーション専門医のもとで働く理学療法士さんは勉強熱心で、細やかで繊細な技術を持っている人が多い。

だからこそ、病院選びは重要だ。

理学療法士さんの技量で、後々の自分の人生が変わるといっても決して大袈裟ではない。

現に私はドクターからサッカーの競技復帰は難しいと言われていたが、まわりの環境に恵まれた結果、無事に復帰することができたのである。

半月板損傷の名医T先生のオペを受けれたこと、そして、術後に優秀な理学療法士さんからリハビリをしてもらったことが競技復帰できた大きな理由だと言っていいだろう。

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