
今回の記事は半月板の手術直後の痛みを改善させるオハナシをします。
半月板を損傷して、膝の曲げ伸ばしができなくなると手術が必要です。
膝の曲げ伸ばしができなくなることを専門用語でロッキング現象といいます。
ロッキングを起こしている状態では日常生活を送ることができません。
手術をして、関節のなかに引っかかった半月板を切り取ったり、縫い合わせたりすることでロッキングは解消されます。
ですが、ここで1つ問題がでてきます。
それは、半月板の手術をした直後の膝の痛みです。
半月板損傷の手術を経験したことがある人は、術後の痛みが術前の痛みよりも一時的に増すことを知っています。
手術後の痛みの特徴
半月板損傷の手術をすると、ロッキングは解消されます。
ただ、手術直後は膝に数カ所ほど数センチの穴を開けているので、膝全体がパンパンに腫れます。
熱をもって腫れているので、痛みとしては脈を打つようにズキンズキンと痛むような感じです。
傷口も糸でしっかりと縫い付けられているので、糸で引っ張られる痛みもかなり不快感があります。
ロッキングは解消されていますが、手術直後は膝が腫れて傷口が糸で縫われているため曲げ伸ばしができません。
そのために不安になることがありますが、問題ありません。
適切なリハビリやケアをすれば、時間の経過とともに膝の曲げ伸ばしできるようになっていきます。
手術直後の痛みを緩和させて回復を早める方法
半月板損傷の手術直後の痛みは、膝に穴を開けたことによる炎症の痛みです。
炎症を起こしている患部は熱をもっているのでパンパンに腫れて痛みます。
大きな熱をもっている状態が続くと、膝全体が腫れて膝を動かすことができません。
1.兎にも角にもアイシング
膝を動かせる状態にしておかないと、リハビリのスタートが遅れるので、回復が遅くなります。
そのため患部をしっかりと冷やして、腫れを抑える処置が必要になります。
とくに術後の膝の腫れは、アイシングで積極的に冷やすことが大切です。
炎症の度合いは手術内容や体質によって個人差があります。
大抵は術後1週間近くは、かなり膝の痛みや不快感が増すので小まめにアイシングすることが大切です。
術後2日〜3日は炎症の度合いがピークを迎えているので、患部に氷を当てると熱で氷がすぐに溶けていきます。
そうなると、冷やしても冷やしても氷が溶ける状態が続くので、かなりの量の氷が必要です。
何回冷やしてもすぐに氷が溶けると、冷やすのが億劫に感じることがあるかもしれません。
ですが、ここでアイシングの頻度を落としてしまうと膝の腫れが解消されません。
何回でもナースコールをして、氷が溶けたら新しい氷をもってきてもらうようにしましょう。
炎症期のピークを迎えているときに念入りにアイシングすることで、そこからの回復力に大きな違いがでてきます。
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2.処方された薬をしっかりと飲む
どれだけ薬嫌いな方でも、手術をした後は処方された薬をしっかりと飲まなければいけません。
半月板の手術をした時は膝に数カ所ほの穴を開けます。
そのため、術後は傷口が化膿したり感染症を起こさないように抗生物質を飲む必要があります。
大抵は抗生物質と痛み止めを同時に処方されます。
痛み止めは痛みがなければ飲む必要はなくても、抗生物質は必ず飲まないといけません。
抗生物質の飲むタイミングは、毎食後になるかと思いますので、決められた量をしっかりと飲みましょう。
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3.バランスの良い食事をとる
術後の回復を早めるうえで重要なのが食事です。
人の身体は”食べたもの”で作られています。
バランスのいい食事をとることは、怪我の回復を早め、怪我の再発防止にも役立ちます。
とくに皮膚や筋肉などの組織を回復させるには、タンパク質の摂取が大切です。
お肉、魚、大豆食品などを積極的に食べることで傷口の回復が早くなります。
そうなると手術後の抜糸のタイミングも早くなるので、それだけリハビリの強度も上がっていくので早期復帰が見込めます。
とくにリハビリ直後30分以内に、筋肉の材料となるタンパク質を摂ることが早期復帰するうえで重要です。
リハビリ直後にご飯が食べれない場合は、タンパク質を分解させたアミノ酸サプリメントなどを小まめに摂るようにしましょう。
バナナなどの果物を口のなかに放り込むだけでも全然変わってきます。
野菜や果物にはビタミンやミネラルが入っていて、タンパク質の吸収を高めてくれます。
なるだけ、好き嫌いはせずに野菜、果物、肉、魚、大豆食品などを積極的に食べていきましょう。
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