変形性膝関節症の具体的な症状と治療方法について

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変形性膝関節症の具体的な症状と治療方法について

膝の痛みのなかで最も知名度の高い症状が変形性膝関節症です。

変形性膝関節症は膝が大きく変形するので、日常生活にも大きな悪影響を及ぼします。

変形性膝関節症は男性よりも女性の方が発症することが多いです。

その原因としては女性は男性に比べて筋力が弱く、重力に対しての抵抗力が少ないためだと言われています。

あとは膝関節が男性に比べて小さく、構造的な部分でも女性の方が男性と比べて、重力の影響を受けやすいといった理由があります。

◆変形性膝関節症になっている可能性が高いとみていい症状

・動かしはじめに膝に痛みを感じる
・膝を動かさないでいると、硬くこわばったようになる

・階段の登り降りで膝が痛む
・膝の曲げ伸ばしがしづらい
・ガクッと膝崩れが起こることがある
・膝のなかでガリガリゴリゴリと音がする

・立っているだけでも膝が痛く、歩くとさらに痛む
・じっと椅子に座っていたり、寝ているときでも痛い
・O脚が年々ひどくなってきて、こぶし1つ分くらい隙間がある

変形性膝関節症は、とにかく初期段階で治療を進めていく必要があります。安静時で痛みがでる場合は、症状が進行している場合が考えられるので、痛みを我慢せずに病院で診てもらうようにしましょう。

 

◆変形性膝関節症になる原因と特徴

変形性膝関節症は、膝関節の軟骨が擦り減って変形してしまうことによって起きる膝の病気です。

膝の骨は、骨の端を覆っている関節軟骨と、大腿骨と脛骨の間にある半月板という軟骨組織によって守られています。

何らかの要因で関節軟骨や半月板が擦り減ってしまうと、膝を滑らかにする関節軟骨の働きや、膝の衝撃を軽減してくれる半月板のクッションの役割が損なわれます。

こういったことが原因で関節面の安定性が失われてしまい、痛みが現れます。これが変形性膝関節症という病気です。

 

【膝の軟骨が擦り減ってしまう原因】

膝の軟骨が擦り減る大きな要因は大きく分けて2パターンに分かれます。1つは、肥満や、膝を酷使するスポーツや仕事などです。膝関節に構造的に無理がかかる状況が長きに渡り続いてしまうと、関節軟骨の劣化スピードは早まります。

もう一つの要因としては、骨折や靭帯損傷、半月板損傷などのスポーツや事故による怪我などです。

また、高齢になると、軟骨細胞の新陳代謝が衰えてしまいます。新陳代謝が衰えてしまうと、新しい細胞の数よりも損傷してしまう細胞の数のほうが多くなってしまい、軟骨が摩耗していきやすくなります。

膝の軟骨は時間をかけて徐々に徐々に擦り減っていくため、どうしても初期段階での発見が遅れてしまいがちです。

変形性膝関節症と診断される頃には、大体の方が膝の痛みを感じた状態で病院に行かれることが多いです。

歩き始めや立ち上がりの時に痛みを感じるが、少し休んだりすると痛みが消えていくような感覚がある場合は、変形性膝関節症の初期段階の症状ですので、早めに整形外科医院で診てもらってください。

我慢したり、たいしたことがないと思って放っておくと、軟骨はますます薄くなって、骨に骨棘というささくれのようなトゲがでてきたり、骨嚢胞という虫食い状の穴が空いたりもします。

軟骨が擦り切れ、ほとんど無くなってしまうと、骨同士が直接ぶつかってしまい、膝に激痛が走ります。また変形性膝関節症の進行とともに、O脚やX脚も強くなり、外見的にも大きく膝の形が変わります。

 

【変形性膝関節症で膝が痛くなる仕組み】

ごく初期段階での痛みとしては、運動した直後やその翌日に起こります。

スポーツ後に痛くなる原因は、関節を包んでいる関節包という袋や、膝の靭帯や筋肉に過度な負担がかかってしまったからです。

こういった痛みであれば、アイシングで膝を氷で冷やすなどして、膝にたまった疲労物質をとれば、痛みは治まっていきます。

少し症状が進むと、変形性膝関節症特有の動かし始めの痛みが出現します。これは滑膜という場所に炎症が生じるからです。

よく、軟骨が擦り減って痛むというふうに認識されがちですが、実際は違います。

軟骨や半月板などには神経はほとんどありませんので、変形性膝関節症で生じる痛みは滑膜の炎症によるものです。

 

【滑膜はとても大切な存在】

滑膜に炎症が起きると、炎症を鎮めるために多量の関節液が分泌されます。ですが関節液には炎症を鎮める以外にも、炎症を悪化させる物質も含まれています。

滑膜の炎症を放置すればさらに炎症が進み、中期になると、膝を曲げ伸ばしするたびに痛んだり、歩行や正座をするのが辛くなってきます。

膝の軟骨が失われた末期の段階になると、ただ立っているだけでも痛く、やがては安静にしているときや、夜寝ているときにも痛くなってしまいます。

先程もお伝えしたように、軟骨には神経や血管、リンパ管がないため、軟骨自体に痛みや炎症が生じることはありません。

変形性膝関節症で生じる痛みのほとんどが、滑膜の炎症によるものです。

炎症反応というのは、恒常性維持機能の1つで、身体が有害な刺激を受けた時に起こります。

本来は、傷ついた組織を修復し、もとに戻すように治癒力が働いてくれるんですが、変形性膝関節症が進んでしまうと、悪い影響が及んでしまいます。

炎症を起こした滑膜からは、大量の関節液が分泌されます。そこに含まれているサイトカインという物質には、炎症を悪化させる作用があるため、痛みなどの症状が強くなります。

 

【滑膜炎症に特徴的な5つの症状】

滑膜が炎症を起こした時に特徴的な5つの症状が現れます。

1.発赤(ほっせき):血管が広がって充血する

2.腫れ:血管から、サイトカインや白血球などを含む水分(関節液)が滲み出る

3.痛み:腫れにより周辺の組織が圧迫されて痛む

4.発熱:充血などのために起こる

5.機能障害:腫れや痛み、癒着などのために起こる

※膝の発赤はあまり目立たないこともありますが、腫れや痛み、熱っぽさ、膝の曲げ伸ばしがしにくくなる、歩行がしづらくなるなどの機能障害は自覚症状として現れやすくなります。

 

【急性炎症から慢性炎症へ症状がどんどん重くなっていく】

変形性膝関節症の初期段階では、短期間で痛みが治まる急性炎症ですが、炎症が続くと慢性化します。

慢性炎症は、滑膜が肥大化や、滑膜と関節軟骨の癒着を招き、膝を動かしにくくなるといった機能障害へとつながります。

痛みや癒着などのために、膝を動かせなくなれば筋力が衰えます。筋力が衰えてしまうと関節が固まってしまうので、日常生活にも支障をきたすほど症状が悪化してしまいます。

 

◆変形性膝関節症の診断、治療、予防方法

【診断】

変形性膝関節症の診断は、整形外科医院でレントゲンを撮って、医師に関節面の状態を確認してもらい、診断を確定します。

【治療】

変形性膝関節症の治療は、「保存療法」と「手術療法」に分かれます。一般的には、膝の負担を減らすための保存療法が先に適用されることが多いです。

保存療法は、膝の負担の少ない生活改善に切り替えたり、体重をコントロールしたりします。

また固まった膝の関節を柔らかくさせるために、膝のストレッチングや筋肉トレーニング、軽い有酸素運動なども取り入れていくこともあります。

物理療法では、温熱治療器などを使って、膝を温めたりします。また、筋肉トレーニングをした後に、膝の炎症を抑えるために、氷嚢に氷を入れて、一定時間ひざ関節を包み込むアイシングを実施したりします。

アイシングをすることで、劇的に膝の炎症を回復している人がたくさんいます。アイシングは、かなり効果の期待できる保存療法だと言えるかもしれません。

その他の保存療法

装具療法:足底板やサポーターなどを使って、膝の負担を減らします。

薬物療法:薬で炎症による痛みを和らげたり、炎症を抑えたりします。

関節内注射:ヒアルロン酸やステロイド剤を膝関節内に直接的に注射して、症状を鎮めます。膝の関節内にたまった関節液や血液などが多い場合は、水を抜いてから実施します。

 

保存療法は、変形性膝関節症を予防し、進行を抑えるためにやっておくべきケアです。とくに初期段階~中期段階までの人には効果的です。

やはりいちばん大切なのは、手遅れになるまえに予防することです。

例えば、肥満の人が生活習慣を見直すだけで、体重がグンと落ちれば、膝への負担が一気に減ります。

そうすると好循環が生まれ、軽い運動療法などが実施できるようになります。

 

【重度な症状の場合に適用される手術療法】

保存療法で改善する可能性が極めて低い場合は、手術療法が検討されます。

手術療法にも、それぞれのレベルに応じて異なります。

 

関節鏡手術:

関節の変形が小さいものであれば、軟骨の傷ついた部分を滑らかにします。

ちぎれてササクレになってしまった半月板はキレイに切除します。

関節鏡手術は中期までの人が対象になってきます。

 

高位脛骨骨切り術:

O脚を矯正する手術で、中期までの人が手術対象になります。

 

人工膝関節置換術:

膝の変性が大きく進み、関節鏡手術や高位脛骨骨切り術ではどうしようもない場合は、人工膝関節置換術が検討されます。

末期の変形性膝関節症の方に適用されることが多い手術療法です。

レントゲンなどの画像検査で、膝の変形が大きく認められて、尚且つ安静時に強い痛みが伴っている場合は、手術療法が推奨されています。

 

変形性膝関節症の初期や中期の人は、最低でも保存療法を3ヶ月~6ヶ月行うことが推奨されています。

手術をすることにもリスクはあるので、しっかりとお医者さんの診断を受けて、納得した状態で治療を進めていきましょう。

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