
サッカー元日本代表FWの中山雅史選手。
中山雅史選手の凄いところはサッカーに対してのとどまることのない飽くなき情熱です。
中山雅史選手は両膝の半月板がほとんどないのに、今でもアスルクラロ沼津で現役でプレーしています。
目次
中山雅史×南原清隆のスペシャル対談
以前、テレビ朝日のゲットスポーツというテレビ番組で中山雅史選手が南原清隆さんとスペシャル対談をしていました。
そのなかで中山雅史選手は過去に10回以上の膝の手術をしていたことを明かし、壮絶な痛みと闘いながらリハビリと練習に取り組んでいたことを話していました。
一時期は走ることもままならない状態が続いていたため、到底サッカーに現役で復帰できる状態ではなかったと思います。
そんな絶望的な状態から半月板損傷による膝の痛みを克服して現役復帰した中山雅史選手。
彼がどんなふうにして膝の痛みを克服してサッカーに競技復帰できたのか気になりますよね。
ということで今回は中山雅史選手が実際に半月板損傷を克服したトレーニング方法をご紹介し、スポーツで半月板損傷をした人が立ち直れるようなモチベーションのあがるお話をさせて頂きたいと思います。
中山雅史選手の両膝には半月板がない
中山雅史選手は膝を負傷するたびに半月板を取り除く手術が必要になっていました。
今までに手術してきた回数は合計で10回以上にもなるそうです。
半月板の手術を何度も行うと、どんどん半月板を切除していくことになるので、手術を重ねるごとに半月板はなくなります。
中山雅史選手の両膝の半月板は度重なる手術によって今ではほとんどありません。
半月板がなくなるとスポーツなんて到底できないんじゃないのかと思いますが、中山雅史選手は現実にサッカーに復帰しています。
中山雅史選手が笑福亭鶴瓶さんのA-Studioという番組に出演したときには、中山雅史選手は山中伸弥教授のiPS細胞で半月板が再生されるのを期待しているという話もしていましたね。
中山雅史選手が体験した辛く孤独なリハビリ生活
中山雅史選手は辛く孤独なリハビリを耐え忍び現役復帰したサッカー選手です。
お医者さんからも再びピッチに戻ってサッカー選手としてプレーするのは難しいと言われていたようですね。
なので中山選手が半月板の手術をしてリハビリに取り組んでいる時は現役復帰が難しい状態だったと思います。
膝の痛みがなかなか思うように良くなっていかないと憂鬱になって打ちのめされることがあります。
中山雅史選手はどんなふうにして辛いリハビリ時期を乗り越えてきたのでしょうか。
中山雅史選手の両膝を襲った強烈な痛み
中山雅史選手は半月板をほとんど失っていたため、関節炎に悩まされていました。
とくに走ったときや方向転換したときに冷や汗をかくほどに激痛が走っていたようで、何度もピッチのうえで倒れていたそうです。
膝に強い痛みがあるとスポーツ復帰することは難しいと言われていますが、中山選手はいったいどんなふうにして強烈な痛みを克服したのでしょうか。
まずは半月板が損傷することで痛みが起きる仕組みについて軽くお話させていただきます。
半月板損傷によって膝に痛みが起こる仕組み
半月板そのものにはほとんど神経はありません。
それに中山選手のように半月板をほとんど失ってしまった選手には半月板そのものの痛みはありません。
ではなぜ膝に強烈な痛みが走るのでしょうか?
半月板が損傷したり無くなったりすることで軟骨同士のスキマがなくなり、関節内のバランスが崩れます。
バランスが崩れると軟骨に常に圧力が加わった状態になり、軟骨同士がぶつかってすり減ります。
軟骨同士がぶつかると膝の関節を包んでいる関節包という袋状の組織に炎症がおこります。
この関節包の炎症こそ膝の痛みの原因です。
つまり半月板を損傷していたり、ほとんど半月板がなかったとしても関節内の炎症さえ取り除くことができれば膝に痛みは出ないということになります。
中山雅史選手が膝痛を克服できた理由は関節内の炎症を取り除くリハビリに取り組んだからなんです。
中山雅史選手が1年間取り組んだリハビリ内容
中山雅史選手は走ったときの膝の外側の強烈な痛みに悩まされていました。
走るたびに膝の外側に強烈な痛みが走るのは、膝が内に入ることで外側の関節に圧力が加わるためです。
そのため膝の関節が内側に入らないような独自のリハビリメニューを考案する必要がありました。
(※膝の内側に痛みが出ている場合は膝が外に開いてO脚気味になっているので外側に開かない訓練が必要です。)
2人付き添いタオルランニング
1.スポーツトレーナー2人が、中山雅史選手の両膝の内側にタオルをまきつける
2.膝の内側に巻きつけたタオルを両側に引っ張りながら走ることで膝が内に入らないようにする
3.膝が内に入らないため外側の関節に衝撃が加わらなくなって痛みがでなくなる
2人がかりで行うリハビリなので協力者が2人必要なメニューになります。
膝が内に入って外側の膝関節に痛みが出ているX脚気味の人には是非実践してほしいリハビリです。
中山雅史選手はこのタオルを使ったリハビリを取り入れたことで痛みがでない膝の使い方を習得しています。
サッカーは競技特性上、一直線でのランニングだけではなく急激な方向転換やストップを求められるスポーツです。
実際に痛みがでない膝の動かし方を習得するには長期間の訓練が必要です。
中山選手は1年間必死に取り組んで正しい膝の動かし方をマスターしているので非常に勇気づけられます。
足の指曲げ立ち
1.足の指を曲げる練習をする(グーパー運動)
2.椅子に座って膝を直角にした状態で足の指を曲げ、足の指全体に体重をかける
3.足の指が徐々に強くなってきたら、足の指を曲げた状態で立てるように練習する
バレリーナがよくやる足のつま先で立つポワントというポーズがあります。
ポワントは指を伸ばした状態で行いますが、足の指曲げは指を曲げた状態で立ちます。
足の指を曲げた状態で立つことで、つま先で踏ん張ることができるので膝に痛みがでなくなります。
サッカーなどの激しい動きがともなうスポーツでは特に足の指で踏ん張りをきかせる必要があります。
指に力が入らないとケガを再発する確率も高くなるので取り組んで欲しいリハビリメニューの1つです。
中山雅史選手も足の指曲げを実践して膝の痛みを克服していますが、南原清隆さんとのスペシャル対談のなかで中山選手は足の指曲げにたいしてこんなふうに話しています。
「指曲げなんて本当に痛いんですよ。出来る人には出来るんですよ。自分自身がそこでやってるときは、もうそこは努力と根性しか無いって先生に言われて。ラクな方法は無いのかって言ったら、いやそれはもうないって。そこは自分でやり続けるしかないってことを言われて。指曲げをやり続けて自分でも指の力はだいぶついたと思います。」
中山雅史選手は脚の骨が折れても気づかずに試合をしていたというエピソードがありますが、気合と根性のある中山選手でも足の指を曲げて立つのは辛かったことがわかります。
実際に管理人の私も中山選手が取り入れている足の指曲げ立ちをやってみましたが本当に指が折れるんじゃないかっていうくらい痛いです。
なので、最初はいきなり指に負荷をかけずにできるグーパー運動や、床のうえを指の力だけで歩く運動などを取りれて徐々に負荷をかけていくのが良いかと思います。
サッカーなどのサイドステップや横走りなどの多い競技は肩幅程度に広げて立つ方法をおすすめします。
上記の写真は5秒間足の指で立っている様子なんですが、正直かなり辛いです。笑
中山雅史選手は焦ることなく1年間じっくり時間をかけてリハビリに取り組んでいたので、わたしも継続的に足の指を強化していきたいと思います。
中山雅史選手や久保竜彦選手の膝や腰を治した夏嶋隆さん
中山雅史選手の膝のコンディションは絶望的で歩くことすら困難な状態でしたが、そんな絶望的な状態から中山雅史選手を救ったのはメディカルトレーナーの夏嶋隆さんです。
夏嶋隆さんは動作解析に特化した知る人ぞ知るメディカルトレーナーです。
中山雅史選手以外だと元日本代表の久保竜彦選手や柔道選手が夏嶋隆さんのトレーニングを受けて膝の痛みから救われています。
久保竜彦選手は夏嶋隆さんに出会うまでは、「膝と腰が痛くて寝れない状態が続いていて、このまま寝たきりになって車椅子生活も覚悟していた」と話すほどです。
夏嶋隆さんはメディアにはあまり露出されていませんが、「足ゆび力」という書籍を何冊かに渡って出版されていました。
膝の痛みを根本的に治したい人にはとっておきの1冊になるかと思います。
大事なところにマーカーを引いて夏嶋隆さんの生きたノウハウを実践して自分のものにできれば最高ですね。
この記事を読んでくださった1人でも多くのスポーツマンが半月板損傷を克服されることを願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。