膝の手術で考えられる合併症のリスク。具体的な予防策とは?

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膝の手術をすると、どんな人であっても合併症のリスクが発生します。

これを術後合併症というのですが、手術中に発生するものもあれば、手術直後や一定期間が過ぎてから合併症になることもあります。

今回は、術後合併症の種類と、合併症にならないための予防方法をご紹介します。

膝の手術で起こりやすい合併症

膝の手術で起こりやすい合併症のなかに血栓症脂肪塞栓症があります。

深部静脈血栓症

手術を行ったあとは、しばらくベッドで安静にしている必要があるため、血栓症になるリスクがあります。

長時間にわたって下肢の筋肉を動かさない状態が続くと、静脈の血流がわるくなって血栓ができます。

血栓とは血がかたまることを意味しますが、静脈にできる血栓のこと深部静脈血栓症といいます。

深部静脈血栓症になると、脚がむくんでパンパンになって疲れやすくなったり、ふくらはぎに鈍痛が起こったりします。

血栓は時間とともに自然に消えていく場合もありますが、血のかたまりが多くなると下肢の静脈が塞がれてしまい、むくみや痺れが生じやすくなります。

深部静脈血栓症は、長時間飛行機に乗っていて起こるエコノミー症候群と同じ原理です。

それならば、そんなに深刻に捉える必要はないかと思うかもしれませんが、そんなことはありません。

血栓が血液の流れに乗って、遠くのほうまで飛んでいってしまうと、深刻な問題が起こります。

肺塞栓症の恐怖

たとえば、肺のほうに血栓が飛んでしまった場合、肺塞栓症という深刻な合併症が起こってしまいます。

サッカー元日本代表の高原直泰選手は、肺塞栓症で長期離脱を強いられ、世間全体にエコノミー症候群にたいしての認知度が一気にあがりました。

肺塞栓症は、文字通り肺が詰まってしまう病気ですので、酸素と二酸化炭素の交換がうまくいかなくなって、最悪の場合は突然死を招きます。

肺塞栓症に関しての分かりやすい動画を見つけましたのでシェアさせて頂きます。

DVTと肺塞栓症 

動画はこちらからご鑑賞いただけます。
肺塞栓症の動画(YouTube)

出典元:Nucleus Health Videos – 日本語

 

脳塞栓症のリスク

怖いのは肺だけではありません。

脳のなかの動脈に血栓が飛んでしまった場合は、脳塞栓症が起こります。

脳塞栓症は、高齢の人に起こりやすく、特に過去にエコノミー症候群や深部静脈血栓症になっている人ほど、脳塞栓症になりやすいことが報告されています。

脳塞栓症がどのようにして起きるのかを詳しく説明してくれている動画は下記URLから御覧ください。
https://youtu.be/vwMo4hQ5y4c

出典元:医療・健康番組チャンネル

脂肪塞栓症とは?

手術中に骨髄に溜まっている脂肪が流れ出すことがあります。

脂肪の場合も血栓と同じように、肺や腎臓や脳のなかにある動脈で詰まってしまうと、脂肪塞栓症という合併症を招いてしまいます。

とくに変形性膝関節症で高位脛骨骨切り術や人工膝関節置換術が行われる場合は、注意すべき合併症となります。

脂肪塞栓症は、手術だけでなく大腿骨などの骨折によっても起きる可能性があります。

血栓症や脂肪塞栓症の対策方法

膝の手術を行ううえで、肺塞栓症や脳塞栓症、脂肪塞栓症などの合併症はつきものですが、できるだけ併発しないように予防することは可能です。

いちばんオーソドックスな予防法としては、手術前に下肢を圧迫する弾性ストッキングを着用することです。

管理人は、過去に3回ほど下肢の手術を経験していますが、どの病院でも手術前は弾性ストッキングの着用が義務付けられていました。

いま考えると、血栓症や塞栓症の予防のためだと分かるのですが、昔は若干めんどくさいなと思いながら弾性ストッキングを履いていたように思います。

弾性ストッキングが一定のリズムで圧迫されることで、下肢の血液を心臓に送り出し、血流を促進してくれます。

このことを専門用語で間欠的空気圧迫法と呼びます。

ふくらはぎがむくんでいる状態であっても、弾性ストッキングを履くと、むくみが解消されます。

全身麻酔のリスクを知って肺合併症を予防しよう

膝の手術を行ううえで、麻酔は絶対的に必要になるものです。

麻酔科医がいないと、手術は始まらないと言われているくらい、麻酔は手術に欠かせないものとなります。

しかしながら、麻酔にはデメリットもあります。

麻酔をすることで肺の機能が低下してしまうからです。

とくに全身麻酔を行うと、下半身麻酔や部分麻酔などに比べて、肺の働きが低下しやすくなります。

全身麻酔では、気管内にチューブを入れて人工呼吸器で呼吸を管理するため、その影響でチューブを抜いてから一時的に肺の働きが低下しやすくなります。

また、自発呼吸ができない状態が続くと、痰が分泌されやすくなり、肺炎になるリスクも高くなります。

また手術前から手術後にはベッド上で安静になっている時間が長くなるため、肺活量が低下しやすくなります。

肺活量がわるくなると、肺の血液の流れも滞ってしまいます。

肺の血流が滞った状態が長期間続くと、肺がつぶれる無気肺や、肺に水がたまる肺水腫が起こりやすくなります。

肺合併症の予防方法

肺合併症はやはり手術前の予防が重要になってきます。

誰でもできる予防としては、肺の機能を弱めないために、とにかく深呼吸を繰り返して肺の血流量を引き上げていくことです。

病院によっては、看護師さんが深呼吸の仕方などを教えてくれるところもあるようです。

咳払いなどが出来ない人は、痰が分泌されたときに痰をだせない可能性があります。

痰がたまると肺のなかに炎症がおきて肺炎になる可能性があるので、手術を受ける前に咳払いの練習をして痰を出す練習をしておきましょう。

他に注意しておいほうがいいこととしては、口腔内を清潔に保てるような状態にしておくことです。

虫歯や歯槽膿漏などが原因で、口の中に細菌が潜んでいるままの状態で手術をすると、口の中の細菌が肺のなかに入り込んで肺炎になるリスクが高まります。

もし虫歯などがあれば、手術前に歯科医院で治療を済ませておくようにしましょう。

術前だけでなく、術後も歯磨きやうがいなどをして定期的に口腔ケアを心がけておくことで肺炎のリスクを大きく減らすことができます。

口腔ケアも勿論のこと、肺の機能を低下させないために、なるだけ早くに体を動かすことも大切です。

手術の内容によって変わりますが、膝の手術の場合は、術後1日目から積極的に身体を動かすことを提唱している医師がほとんどです。

ベッドから上体を起こして起き上がることも立派なリハビリになります。

上体を起こすことが難しければ、寝返りをうつだけでも血栓症や塞栓症を予防できます。

また、できるだけ早くにベッドから離れることで筋肉の減少を最小限にとどめることができます。

術後の細菌感染を予防する方法

術後に細菌が体内に入ってしまうと、再手術になってしまいかねません。

とくに変形性膝関節症の手術後に細菌に感染してしまった場合は再手術をする確率が高くなります。

実際に手術した場所で細菌に感染してしまう割合が報告されていまして、細菌感染が発生するパーセンテージは1〜5%以下のようです。

ほとんどの細菌感染は抗生物質で予防できるので、処方された薬は必ず指定された時間に服用することが大切です。

術後はどうしても免疫力が低下して、細菌に感染しやすくなります。

手術をした傷跡からだけでなく、虫歯や指先の傷などからも細菌感染が起きる場合があるので、なるだけ手術をする前に治療を済ませておくようにしましょう。

膝の手術後の注意点

膝のリハビリをなるだけ早くに行うことで、早期復帰に繋がることは誰もが理解していることです。

ですが、あまりにも早期復帰を意識しすぎると、かえって膝の炎症を悪化させてしまうことがあります。

とくに注意をしておきたいのは、人工膝関節置換術をした後の過ごし方です。

人工膝関節が入っている場合は、自分の膝として馴染むまでにある程度の時間を要します。

馴染むまでに無理をして膝を酷使すると、脱臼などの原因になるので、医師の指示に従ってリハビリを行うようにします。

高位脛骨骨切り術の場合は、術後に激しい衝撃や荷重を加えると骨がうまく引っ付かなくなる危険があります。

手術で作った最適な膝の角度を潰すことにもなりかねないので、こちらも医師の指示に従ってリハビリを実施するようにしましょう。

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